日給2万円の仕事も。モス月面店のうさぎアバターが語る、メタバースの可能性
メタバース元年といわれる2022年。さっそくメタバースで生活を一変させた人たちがいるという。ただの楽しみに留まらず、生活の糧を得る仕事人が生まれてきているそうだ。新しい世界で一攫千金も夢じゃない!? 今回は、メタバース内で接客してお金を稼ぐ新しいビジネスの可能性を探っていく。
モス月面店で働く「異世界接客業」
メタバース内では今、さまざまなイベントが開かれている。そこを訪れた人が楽しめるように接客対応することもすでに仕事のひとつになっている。
メタバースを始めて2年だが、アバターワークのベテランの匠氏(@takumi_trush)。VRChat上のVketでは大丸松坂屋のアンバサダー、最近ではモスバーガー月面店の店員うさぎのアバターも務めている。
「大丸松坂屋の店舗での仕事はお客さんに声をかけて商品説明をして、Vket(バーチャルマーケット、世界最大のメタバース・イベント)では初心者への案内やイベントの企画などもしています。現実よりも気軽に声がけできて不思議と距離が近く感じるんです」
もうひとつの生活の基盤、仕事場になる
イベントによって時給2000円から日給2万円までさまざま。本業は造形作家であるため、創作活動以外の時間をメタバースに費やしているという。そんな匠氏は、メタバースにビジネスの可能性を見いだしている。
「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を被るだけで異なる世界に没入できて、想像できることは大体創造できる。自分にとってメタバースはすでに、もうひとつの生活の基盤であり、仕事場なのです」
<取材・文/週刊SPA!編集部>
【匠】
本業は造形作家。「卓上セーブポイント」が代表作として知られる。2年前からメタバースにハマり、バーチャルな小道具なども制作