我が家・坪倉由幸が語る、40代半ばで危機感「発信しないと、この世界から消えちゃう」
お芝居とお笑いを両立したい
――今、役者としても評価が高まっていますが、ご自身のなかではベースにお笑いがありながら、役者としても仕事をすることにどんな思いがありますか?
坪倉:役者さんとしてのお仕事はすごく嬉しいのですが、3人でやるネタやお笑いがおろそかになってしまっているなと、正直自分で感じています。お芝居のお仕事をいただいて、そっちでいっぱいになっていて。そこをちゃんと両立できたら、大変だけれど楽しいなと。今の反省点です。やはり僕の職業は芸人なので。
――我が家、結成20年目ですが、20年前の25歳の頃は、どんな時期でしたか?
坪倉:ちょうど人生の転換期ですね。20代に入って、こういう世界に入りたいなと思って、お笑いがやりたいなと思ったのが23歳くらい。そのくらいでふたりと出会って、本格的にやりだして2年くらい、ライブで毎月ネタをやって、そのときは我が家として正式に組んではいなかったんですが、結構手ごたえはあったんです。
でも当時の事務所では、オーディションへのツテも全然なくて、それでふたりに「辞めよう」と声をかけたのが25歳くらいのときです。
3人のほうが楽しい
――それで我が家を結成して、今の事務所に。
坪倉:「ここを一緒に出よう」と決めたのが25歳くらい、今の事務所に入ったのが26歳くらいです。ふたりはコンビだったので、それを解散させるのも抵抗があったし、僕もほかの方ともやっていました。でも3人のほうが楽しいなと思いながらネタを書いていて。付いてきてくれたので本当に良かったですが、杉山は結構悩んでいたと思います。でも僕がいなかったら杉山はもう死んでます(笑)。
――でも坪倉さんも、ふたりがいたから一緒に出る決断ができた。
坪倉:そうですね。2人じゃないと出ていけなかったと思いますし、20代半ばでパワーもあって、若いゆえの自信もありました。