“魔法少女”が職業になった世界。お仕事内容は「怪異現象を退治すること」
作画は数名の候補から指名
――魅力的なキャラクターデザインや、アクションシーンが持ち味の青木裕さんと『マジルミエ』でタッグを組むことになった経緯を教えてください。また、お2人で共有しているこだわりなどはありますか?
岩田:作画の方は候補を数名頂きましたが、以前から「少年ジャンプ+」の短期読み切り『千戦流転 』で絵柄が気になっていた青木裕さんを指名しました。私が思っている以上にネームの雰囲気を読み取ってくださる方なので、強くこだわっていることはありません。
青木さんが少しでも楽しく自由に描けるようにしたいと思っています。むしろ青木さんがこのインタビューを読んで「じゃあこうしてくださいよ」と意見をくれたりすると嬉しいです(笑)。
ビジュアルからエピソードが浮かんだ
――以前「青木さんの作画が仕上がってから話を思いつくこともままあります」と、書かれていました。作画からインスパイアされて生まれたエピソードやシーンで、思い入れのあるものを教えてください。
岩田:リリーさんと槙野さんというキャラクターに関しては、どちらもビジュアルができてから「この人はこんなことを言いそう」「この人はこんなふうに動きそう」というエピソードが浮かびました。
特に槙野さんは私自身キャラクターを把握するのに苦労しましたが、激マズスムージーのシーンなど「しっかりしてるけど少し抜けてる」というキャラクターになったのは、青木さんのキャラデザから掴んだものでした。
<取材・文/日比生梨香子 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>