趣味で売れないホストと同棲…“ホス狂い”の知られざる生態を激白
作り事ではなくリアリティを追求したい
──趣味で同棲をするものなんですか。導入から突き抜けたお話ですね。
ルナ:なんかそういうことになったんですよね。その経験をもとに、そのホストが、ゲームの『エーペックスレジェンズ』をやって、寝て、また起きたらゲームしてっていう日々を送っているんですけど、さすがに夢見ルナが「私はこんなにがんばって働いているのに!」って怒る話なんですよ。これは、リアル過ぎて、ホストの方から「これ面白いじゃん!」って大評判で(笑)。たぶん、別の売れないホストの人も同じような生活をしてるんだろうなーって。
──ホスト業界の“あるある”なんでしょうね。では、作品に登場するエピソードは、ほとんど実話なんですね。
ルナ:ベースはそうですね。もちろん、シチュエーションを変えたり、エピソードとして面白くするために、ちょっとだけ脚色したりはしますけどね。でも、リアルであることは絶対に揺らがないようにしていますよ。
ホスト遊びは描けないことばかり!
──発表されている作品のエピソードはどれも濃いものばかりですが、やはり描けないエピソードも多かったりしますか?
ルナ:めちゃくちゃありますよ(笑)。笑えないようなハードなものもそうですし、倫理的に問題があってSNSで炎上しそうなものも省きます。
──ちなみに、そのエピソードはこのインタビューでご紹介できますか?
ルナ:そうですね……。お話できる範囲で言いますと、作品にも描いていますが“担当カブり”っていうのがあるんですよ。応援しているホストが被ってしまうと、女の子同士でバトルになるんです。例えば、突然、SNSのDMにケンカ腰のメッセージが届いたり、お店で楽しんでいると氷が飛んできたり(笑)。面白おかしく描けるかもしれないですが、下手すると、こちらに被害がおよぶ可能性も大きいので。
──それは、描かないほうがいいですね(笑)。ルナさんもそういう経験はあるのですか?
ルナ:私も1度、命の危険を感じたことがありますよ。SNSで知り合った女の子の担当ホストが、私と同棲している売れないホストだったっていうことがありました。居酒屋で直接会った時にそれが判明して、「バレたら、ヤバいことなる」って思って、そのホストに連絡したら、「面白いから、一緒にお店へ遊びにおいでよ」って、その人もどうかしている感じで(笑)。結局、事実は伝えずに過ごしたっていうこともあります。