一流のアドバイスに投資を惜しむな。「富豪作家・貧乏作家」の分かれ道とは
「内容」で買われるビジネス書、「名前」で買われる作家
水野:現在の主な収入源は何ですか?
内藤:今はあまり仕事を積極的には行っていません。収入の大きな柱は、資産運用による投資からの収益です。金融資産(FX、投資信託)、国内外の不動産投資、暗号資産マイニング、太陽光発電投資、民泊など幅広く分散投資をして、そこから収入の大半を得ています。
また「資産設計実践会」と呼ばれる投資家コミュニティを主催しており、現在約150人のメンバーが在籍。半年の講座ですが、リピート率は80%を超える高い水準で推移しています。
水野:現在に至るまで多くのビジネス書作家が生まれていますが、内藤さんは一般的な作家とビジネス書作家との違いをどう捉えていますか?
内藤:ビジネス書作家の著書は、読み手に対して明確なメリットや有益な情報提供がないと購入してもらえません。ビジネス書作家は内容が命。シビアな世界ではありますが、内容さえよければ多くの人が手に取ってくれる可能性も秘めています。その点、作家が書く小説本などはコアなファンがいますから、内容というよりも名前で買う、という人が多いのではないでしょうか。
求められる文章が作家とは違う
水野:ビジネス書作家は内容の良し悪しがすべて。ここをしっかり意識することが重要ですね。
内藤:そうですね。さらに言えば、ビジネス書作家は求められる「文章」も作家たちとは違います。
水野:どういうことでしょう?
内藤:小説であれば情緒的な文章の美しさや、韻を踏むといった高度な文章表現が求められますが、ビジネス書作家はそうではありません。第一に「わかりやすさ」がくると思います。読んで、納得していただいて「この本はすごくためになった」と思ってもらえることが大切だと思いますね。