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地方配属で孤独な金融マン。休日も働くが“同僚との溝は深まる一方”なワケ

コラム

休みの日にも働くようになり、昇進するが…

残業

 そんな状況を打開すべく、川端さんはある対策を講じることに。

「食べるのが好きなので、休日に食べ歩きや1人飲みもするようにしました。ですが、同年代の人間が恋人とご飯を食べていたり、仲間たちと飲んでいる様子を見るのが嫌になり、やめてしまいました

 その後も釣りや映画鑑賞など、さまざまな趣味を試したという川端さん。なかなかこれだと思う趣味を見つけられなかったそうですが、ついに孤独感を紛らわせられるものを見つけます。

2年目の途中ぐらいから、休みの日も仕事をするようになりました。その週の自分の行動を分析してみたり、翌週にアポがある客先の提案内容を考えたり。別にやりたいわけではないんですが、それがもっとも気が紛れることに気がついたんです」

明らかに同僚たちの態度が変わった

 こうした着実な積み重ねは、期せずして仕事先にも変化を及ぼしました。

「休みの日も仕事をしていると、だんだんと同僚たちと仕事の成果で差がつくようになっていきました。評価もされ、27歳で管理職に昇進しましたが、かえって溝が深くなったんです。それまで誘われていた飲み会にも呼ばれないどころか、仕事中でもあまり声をかけられない。明らかに同僚たちの態度が変わってしまいました

 川端さん自身が積極的に同僚たちに声をかけることもなかったそうですが、それもSNS同様の理由だそうで。

「正直いうと、同僚たちをうらやましく感じる部分があるんです。仲間とフットサルにハマっていたり、結婚して子供がいたり。そんな同僚たちの充実した私生活を聞くのがどうしても苦痛で……。それで自分のほうからも接触しなくなりました」

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