孤独なフリーランス女性が気づいた会社のありがたみ「上司を面倒くさいと思っていた」
会社は意外と孤独から救ってくれていた?
何となく人とのつながりを持つために使っていたSNSを見ると、他人の幸せそうな様子ばかりで、より孤独感に苛まれる負のスパイラルに陥ってしまうことに。
「その時に、面倒くさいと思っていた上司や、ストレスに感じることもあった対面での営業活動、トイレでばったり会った同僚と話し込む休憩時間など、なにげない日常の一幕のことをふと思い出していました。当時は不必要に感じていたことでしたけど、大事な要素だったのかもしれないと気づきました」
会社は働くだけの場所で時にはそこでのコミュニケーションに煩わしさを感じていた伊東さんでしたが、無意識にストレス発散する場にもなっていたと話します。
孤独感から解放されるためバイトを
「結局はないものねだりなのかもしれませんが、近くに身内も同居人もいない孤独な自分にとって、会社はそんな寂しさから解放してくれる場所だったのかもしれませんね」
フリーランスに大切なのは技術力もそうですが、やはり営業力。ここまで人と疎遠になってしまうと、流石にコミュニケーション能力が衰えて仕事にも影響をきたすと考え、伊東さんは飲食店でアルバイトをはじめました。
「週に少しだけお手伝いをさせてもらう程度のアルバイトなのですが、一緒に働くメンバーやお客さんとコミュニケーションを取るだけでもかなり孤独感から解放されます。誰かと話すことで頭もリフレッシュされ、本業の仕事も集中して取り組めるようになりました」