アドバイザーも何かしらのオタク

親身かつ実践的なアドバイスをしてくれる

　いろいろなタイプのオタクが登録していれば、自分と相性の良さそうな人とも出会えるかもしれない。「自分は所詮にわかだから登録しないほうが良いかも……」と卑屈になる必要はなさそうだ。

「アドバイザーも全員が何かしらの趣味に熱心なオタクです。プロフィール作成やお見合いの際のアピールの方法も含め、オタク層の人の不安や戸惑いを解消するサポートが行えます」

　まさに“オタクのオタクによるオタクのための婚活サービス”と言えそうだ。しかし、オタク同士だからこそ上手くいかないこともあるのではないか。仮に同じ作品が好きでも楽しみ人が違うために軋轢が生じてしまうかもしれない。そうならないためにも、とら婚では登録者の間を取り持つ際の留意点があるという。

「同じものを、同じように楽しむことを共有・共感するのではなく、お互いの趣味に対しては許容し合う、尊重し合うというスタンスをオススメしています」

平均年収は585.5万円、実は“優良物件”？

　ところで、オタクと聞くと恋愛に消極的なイメージがある。しかし、オタクだからこその強みも少なからず存在するはず。実際、望月氏はこう口にする。

「やはり男女ともに恋愛経験の面では少ない人が多いです。しかし、真面目かつ誠実であり、趣味があることでの知的好奇心の旺盛さもあります。加えて、男性会員の平均的な収入は高く、平均年収は585.5万円です。女性は共働き希望の人が多く、結婚生活では現代的なスタイルを選択しやすいです」

　意外とオタクは婚活市場では“優良物件”なのかもしれない。また、成婚していく人の特徴も気になるところ。

「減点方式ではなく相手のいいところを探せる人、とにかくコミュニケーションができる人、話し合える人です。また、アドバイザーの意見を素直に受け止め、判断し、工夫ができる人でしょう。なかには、開始した時点と成婚時を比較して大きく成長している人も多い印象です」