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旅客機のトイレはなぜ勢いよく吸い込む?ニオイがしない快適な工夫も

暮らし

トイレで並ばずにすむ“狙い目”の時間帯とは?

飛行機 機内

 機内のトイレは、いつも混んでいると思っている人がいるが、そんなことはない。どの旅客機でも混む時間はだいたい決まっているものだ。そのときを避けさえすれば、わざわざ並んで順番待ちをする必要はない。混む時間とは、離陸してシートベルト着用サインが消えたあと、食事のあと、そして着陸30分前というアナウンスのあとである

 たしかに、これらの時間はトイレに行きたくなる。しかも、旅客機のトイレでは、歯を磨いたり、顔を洗ったり、化粧直しをする人も多い。通常の公共のトイレなら洗面台の前で行なうことだが、旅客機だとなかなか座席ではできないので、トイレの中でする人が多いのである。

 こんな時間にトイレに入ろうとしても、使用中のランプにがっかりするのは当たり前である。空くのを待っているうちにあれよあれよと列ができ、やむなくそこに並ぶ羽目になる。狙い目は、食後酒のサービスが始まる前や、到着アナウンスの前である。別に行きたくなくてもその時間に行っておくと、あとでもよおしてあわててしまうという事態も避けられる。

 また、混む時間でなくてもできれば避けたいのは、客室乗務員がワゴンサービスをしているときである。狭い通路でワゴンの横をすり抜けなくてはならず、客室乗務員の仕事の妨げになるし、ほかのお客に迷惑をかけかねない。用を足すのもスムーズに行なうのが、乗り慣れた人である。

なぜフライト中の機内は乾燥している?

 海外旅行は気持ちよくスタートしたいものだが、飛行機の中で気分が悪くなることもある。その多くは気圧の変化と機内の乾燥による影響が大きい。とくに乾燥によって、喉が痛くなったり、風邪をひく人は多いようだ。では、なぜ、飛行機の中は乾燥しているのだろう。

 これは、機内の温度を一定に保つために設置されたエアコンが原因だ。飛行機は、赤道直下を飛行したり、マイナス50度の上空を飛んだりするが、機内はつねに一定の温度に調節されている。

 機内の温度は、高温の圧縮空気を一気に冷やしてエアコンから機内に送り込むことにより、快適に保たれている。この際、高温の空気が一気に冷やされるので、空気中の水分が水滴となり、放っておくとエアコン内部の錆さびの原因になったり、機体や電子部品に悪影響を与えてしまう。

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