虫歯、歯ぎしりを放置するとどうなる?「痛くない人」のための歯科治療
最新の治療は痛くなくなったのか
さて、歯医者から足が遠ざかる理由のひとつに「痛み」の問題があります。技術が進歩し、治療がラクになったとは聞くのですが、実際のところ、どうなのでしょうか?
「針が、太かったものから細くなっていたり、チクッとした痛みを軽減する表面麻酔なども使われています。笑気麻酔などのリラックスした状態で痛みを感じにくくする吸入麻酔などもあります。
また、虫歯が大きくても全部神経を抜くのではなく、進行状態によっては神経を一部残す治療もできます。技術はどんどん進歩しているので、怖がらなくても大丈夫ですよ。
ちなみに明治時代(1887年)までは『麻酔なし』でした。無理やり患者を押さえつけて治療していたんです。当たり前ですが、その頃と比べると雲泥の差がありますよね(笑)」
歯ぎしりがエスカレートすると…
筆者は、ストレスを感じた際など、ふとした瞬間に歯ぎしりするクセが治らず、昔と比べて奥歯がすり減っている感覚があります。このままずっと歯ぎしりし続けたとしたら、最終的にどうなってしまうのでしょうか。
「歯ぎしりは、みなさんが想像する以上に大きな問題です。奥歯の噛む力は、自分の体重と同じくらいだと言われています。例えば50キロの人が歯ぎしりをすると、50キロの力がダイレクトに歯に加わるわけです。
そうすると、酷い方だと歯が割れてしまうわけで……。もちろん、そうならずとも、歯や顎にダメージを負わせてしまうのは間違いありません」