「絶対国政にいく」29歳のNHK党顧問司法書士が語る、濃厚すぎる経歴
金ナシ、学歴ナシ、人脈ナシ。そんな人生を変えられるとしたらーー。高卒から司法書士になり、現在は上場会社役員を務める加陽麻里布さん(29歳)。
司法書士以外にも、ユーチューバー、東京司法書士会理事、上場会社役員などアグレッシブに活動しています。前半のインタビューでは現在に至るまでの努力の軌跡を聞きましたが、後半では、国政政党NHK党の顧問司法書士を務めるなど、濃厚すぎる経歴に迫りました。
【インタビュー前半】⇒≪金ナシ、人脈ナシの高卒女性が25歳で司法書士になるまで「遊びすぎて警察沙汰にも」≫を読む
「絶対この政党は国政にいく」
――加陽さんといえば、NHK党の党首・立花孝志さんとのかかわりが注目されていました。
加陽麻里布(以下、加陽):士業をやってると、政治家にならないかという話は結構あるんですよ。都民ファーストの会から誘われたことがあったのですが、直近の選挙結果を見てみたら、西東京市で都民ファーストの会の現役候補者が落選して、NHK党の候補者が当選してたんです。ワンイシューで変わった政党だなって思ってたんですけど、ほかの選挙区でもたくさん当選していました。
見てもいないのにテレビを持っていたら受信料を支払わなければならないとするNHKの受信料制度にはやはり問題があると思いますし、この問題提起を行う政党に対して、多くの支持が集まるその勢いを見て、当時は政治団体でしたが、「絶対この政党は国政にいく」という考察を私のYouTubeで取り上げたんです。それを立花さんが見てくださって「YouTubeでコラボしませんか」と連絡をもらいました。
NHKから受信料を支払うように訴えられる人って一定数いて、請求額としては大体数万円なんです。司法書士には簡易裁判所に属する訴額140万円以下の事件についての代理権があるので、NHKとの裁判の代理人になれます。立花さんのNHKに対する想いやNHK問題に対するビジョンをきいて、力になりたいと思い、仕事として、裁判手続関係で結構かかわっていました。
当選できないことをわかって出馬
――2019年に足立区選挙にNHK党から出馬しています。出馬した理由を教えていただけますか。
加陽:もともと政治には、祖父の影響で興味がありました。子供の頃から選挙がある度に、投票所に一緒に連れていかれて、選挙権があることがいかに素晴らしいことなのか、教えてもらいました。
2019年4月の統一地方選挙は、無投票で議員になった人がものすごい増えたことがニュースになっていたんですよ。年々、定数割れで、投票が行われず立候補者全員が当選する町が増えていることは、民主主義の目的が果たされず、これが続けば、民主主義の根幹を揺るがす問題に発展するとずっと感じていました。定数に達してないなら定数を削ればいいのに、既存の議員たちが自分たちの既得権益を守りたいだけになっていたんです。
なぜ無投票選挙が起きてしまうか。その原因は、市議や区議だけは、出馬する市や区に選挙前3か月間居住していなければいけないという公職選挙法に問題があると私は考えていました。東京に出てきている人でも、地元に貢献したいと思う人はいる。そのときに市や区に選挙前3か月住んでなかったら選挙に出れないとなれば、挑戦のハードルは高くなります。