<漫画>パート先の店長と不倫…“地方のドロドロ人間関係”を漫画で描く理由
掲示板にあるネガティブな気持ちを参考に
――掲示板の書き込みからアイデアが思いつくこともあるんですか!?
伊奈子:もちろん嘘を書いてあるかもしれないんですけど、やっぱり、ネガティブな気持ちって、知人には面と向かって言えないじゃないですか。だからみんな、掲示板とかにバアっと吐き出したりしてるので、そのネガティブな気持ちを参考にしてますかね。
――「泥濘の食卓」の主人公もスーパーで働いてますけど、それもご自身の経験なんですか?
伊奈子:スーパーは高校生のときにずっと働いてたのでその体験を基にしてます。でも、田舎なので、そもそもバイト先が少なくて、とりあえず自分の家の近くで探したんです。工場とか、ラブホテルのフロント、お役所関係の場所でも働いてました(笑)。本当いろいろですね。
親の応援に応えたいって思うのが普通
――多様なキャラクターが登場しますけど、伊奈子さんが一番共感できるのは誰ですか。
伊奈子:やっぱり主人公の「深愛」ちゃんです。私と同い年っていう設定で、純粋に人から認められたい、承認欲求の強いキャラクターなので、私と近い部分があると思います。人の期待に応えたいと思ってるところとか。
――作中でも主人公の深愛は、親に認められることを行動の指針にしてますもんね。
伊奈子:ほら、子供って親から、こういうふうに育ってほしいって言われるじゃないですか。いい大学行ってほしいとか、結婚してほしいとか。子供としても、なるべく親の応援に応えたいなって思うのが普通ですよね。深愛ちゃんの行動は、突飛だと思うんですけど、考え方自体は誰でも共感できると思います。