野球少年からヒット作家へ…人気TikTokerが明かす「衝撃を受けた作品」
野球一筋の生活からの反動があった
――複数の仕事をこなしていくパラレルキャリアを獲得していったのも、「面白いことをしよう」という選択から自然に身に着いたことでしょうか。
けんご:幼少期から野球一筋の生活を送っていて、特に高校時代は野球漬けの毎日でした。野球はもちろん大好きですが、我慢も多かった。チームスポーツですから、9回の時に守りきっていかないといけないとか、ここでバントをして先の選手を盗塁させなければならないなど、チームが勝利するために貢献することが全てでした。そのためプレッシャーもハンパなかったですね。
その反動でしょうか。自分の好きなことを発信することはとても楽しいし、その時間や体験があるからこそ、仕事も楽しいという感覚で続けています。
――野球人生が終わってから、次のステージに移行したということですね。今後の目標を教えてください。
けんご:僕にとっては、小説を執筆することも、小説を広める活動のひとつでもあります。会社員、小説紹介クリエイター、小説家、この3つのいずれも長く続けられるように、これからも努力していきたいですね。
<取材・文・撮影/夏目かをる>
【けんご】
小説紹介クリエイター。2020年末から「TikTok」や「Instagram」などのSNSで、自身がおすすめする小説を紹介する動画を公開し、10~20代の若い世代から支持を集めている。4月末に小説デビュー作『ワカレ花』(双葉社)を出版し、小説家としても活躍している