中卒会社員が3年で年収2億円へ。「好きなことで生きていく」は可能なのか
近年、FIRE(Financial Independence,Retire Early)が注目され、経済的に自立して早期退職し、自由な時間を過ごそう、好きなことをして生きていこうという生き方を目指す人が増えた。実際、そのような生き方は可能なのか?
「株式会社好きなことで生きていく」という会社を設立し、今では年収2億円を超える水島翔さんは、「好きなことで生きていくのは、やり方次第で誰でも実現できます。なぜなら“中卒で凡人”の僕でも実現できたのですから」と語る。
運送会社で働きながら覚えた違和感
水島さんは地元富山県の高校に入学したものの中退。中卒で地元の建設会社に就職後、漁師、大手運送会社の営業職に転職した。
「運送会社入社当時はメチャクチャ出世欲があり、30代のうちに課長くらいにはなっておきたいと頑張っていました。でも、営業主任になって3年が過ぎ、次は係長を目指すかという頃から、何か違和感を覚えるようになったんです。
このまま出世することを本当に自分は望んでいるのか、と。自分にはもっとデカイことができるんじゃないのか、時間的にも経済的にももっともっと自由が欲しい。本当にこのままでいいのだろうかって、そんなことを思うようになっていたんです」
33歳で手取り60万円。不満はなかったけど…
「当時33歳で、仕事の内容や、手取り50万~60万円もらえていた収入面に不満はありませんでした。でも、現実の上司の人たちを見ると、自由になる時間はほとんどなく、精神的にも追い詰められていて仕事を楽しんでいるようには見えなかったし、何よりもカッコよく見えなかった。
そんな上司の人たちを見て『こんなふうにはなりたくないな』と思ったんです。そう思い始めた頃から、『会社には頼らず、自分の力だけで生きていけるスキルを身につけなくちゃ』と、したたかに脱サラの計画を練り始めました」