おカネの不安で夜も眠れない人に。「不安を薄める」脳トレ2選
将来のお金をあらかじめ見積もろう!
加藤氏は、「お金に対する不安は、不安を消すにはいくら必要なのか、具体的な金額を見積もっておくことが重要です」と語る。
「将来に不安を抱いたときは、対処法をより具体化することで不安は軽減します。もし老後資金が不安なら、一人で生きていくのにいくら生活費が必要なのかを算出してみましょう。『最悪、年間200万円あれば生きられると思うなら、年金だけでも十分だ』などです。
もっと生活費が必要なら、不足分を補うため追加でいくら必要かを算出し、その金額を貯蓄するという行動を取れば、不安は薄まるはずです」
「数字力」を鍛える脳トレーニング
1.財布からお金を出さない日を設ける
お金を使わない日をつくると、ランチやお茶も自分で用意したり、自然と日々の生活に工夫を加える機会が増える。この訓練を重ねると、金銭感覚が研ぎ澄まされ、無駄な出費が減っていく。
2.予算を1000円にして買い物をする
「予算を決めて買い物をする」というトレーニングも、金銭感覚を養うのに有効だ。予算を超えないように、消費税や数量、容量をチェックするので、何げない買い物でも複雑な計算が必要になる。結果、買い物時の判断力なども磨かれてゆくという。
<取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/田川秀樹>
【加藤俊徳】
医学博士、脳の学校代表、加藤プラチナクリニック院長。1万人以上の脳を診断・治療した経験をもとに著書多数。「不安を打ち消すためのトレーニング」42個を収録した『不安を力に変える』(税込み・扶桑社)は発売中
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