不安の原因は脳にあった!「ツライの消し方」を医学博士が教える
「自信がない」、「人にうまく伝えられない」。程度の差こそあれ、誰もが不安は抱えている。その不安は、「心が弱い」「根性がない」といった精神論からではなく脳の働きによるもの。
抱える不安を分析し、脳のメカニズムに合わせたトレーニングをすれば、「不安を力に変える」ことができる。毎日の「つらい」を一気に解消しよう!
「不安=ないほうがいいもの」ではない
「明日会社がつぶれたらどうしよう」「もしも突然病気になったら……」など、日々絶え間なく頭を巡る不安の存在。
一般的には「不安=ないほうがいいもの」と思われがちだが、「不安は向き合い方次第で、大きな力になる」と語るのは、『不安を力に変える いま、辛いと感じる人のための脳番地トレーニング42』(扶桑社刊)を上梓したばかりの脳内科医・加藤俊徳氏だ。
不安は脳の成長にむしろ欠かせない存在
「不安をネガティブに捉えるのではなく、むしろ人生を生きていくうえで必要不可欠なものと考えるべき。例えば人類の歴史を見てみても、仮に人類が不安を感じない生き物だったなら、敵に食べられたり病になったりして、早い段階で地上から滅亡していたでしょう。
また、脳は死ぬまで成長を続けますが、不安はその成長を助ける役割も担う。上手に向き合うことができれば、不安は人生を好転させる武器になるのです」