本当に稼げる?最大時給1200円「iPadを担いで歩くだけの広告」バイトに挑戦
個人が専用プラットフォームを使いながら配達パートナーとして食べ物等を配達する働き方は、コロナ禍になってからさらに注目された。そんななか、新しい働き方として注目されているギグワーク(単発の仕事)がある。広告動画を再生したiPadをバッグに取り付け、街中を歩くだけで稼げる「Stchar !(ストチャー!)」だ。
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システムを開発した株式会社ワナ・テクノロジーズが、定価5500円のストチャー!バッグ(仕事をするのに必須)を300個無料で販売したところ、あっという間に在庫切れとなった。今回、筆者はバッグを借りることができたので、連載の前編では実際にこのギグワークを体験してみた。後編では運営者にビジネスモデルを聞く予定だ。
不安だらけのスタート
2021年11月1日、内閣府生活統括官(経済社会システム担当)が公表した「新型コロナウイルス感染症の影響下における 生活意識・行動の変化に関する調査」によると、就業者のうち「副業を実施している人」が13.3%、「副業に関心はあるが、行っていない」が52.3%にも及ぶ。コロナ禍で収入減や将来への貯蓄への関心が高まったと見られ、すでに副業を始めている人も多いようだ。
ストチャー!は2022年6月4日にスタートした新しいギグワークだ。働ける時間は、土日祝日17~21時までの4時間。1時間で約720円から最大1200円まで稼げるという。「広告を再生した数×3~5円」を稼げることになるのだが、この広がりが気になるところ。今後変更の可能性もあるが、エリア内で広告を流した時間に比例した報酬がもらえる(6月の取材時点)。
すぐにエリアから外れてしまう
筆者がチャレンジしたのは6月某日。まずはiPadにストチャー!アプリをダウンロードする。スマホとiPadを連結させれば、簡単に仕事を開始でき、歩けるエリアの範囲がわかるようになる。
エリアは今のところ、渋谷駅前の忠犬ハチ公像を中心とした半径500メートル以内。混雑しているエリアなどもわかる。エリアから外れると稼げないので注意が必要だ。とりあえず半径500メートルがどのくらいなのか歩いてみて把握したい。
さっそく、渋谷の指定エリア内を歩くのだが、やはり直径1kmなのですぐに超えてしまいそうになる。時間を測ってみたが、直径で歩くと約15分ほどだった。飽きないためにも直進で歩くのではなく、路地に入ったり角を曲がったりと工夫が必要そうだ。