ワークマンの靴専門店が東京に。感動の「1680円サンダル」と、出店戦略を聞く
男性客を逃さないための工夫が
前出のワークマンの鈴木さんは「池袋サンシャインシティという立地ならではの経営戦略を取った」と語ります。
「そもそも、#ワークマン女子には男性向け商品も並んでいるのですが、店名の影響もあって男性のお客様がなんとなく入りづらい傾向にありました。店内に入っても女性向けのお店に来ている感覚になってしまうのか、そそくさと帰られてしまう方もいました。
そうした既存店の課題を考慮し、シューズ側から入店したら男女向けの一般靴があり、店内右手に進むと男性向け衣類、そして女性向け衣類、一番右奥には子ども向け商品という並びにしました」
買い物に来るお客さんのみならず、池袋サンシャインシティのオフィス階で働くオフィスワーカーも狙いとのこと。「約1万人と言われる池袋サンシャインシティのオフィスワーカーが、仕事帰りにふらっと立ち寄っていただくことも期待しています」(鈴木さん、以下同じ)。
履いている感覚さえ忘れるほど快適
ワークマンシューズの一般靴の特徴は自社開発製品に特化し、機能性と低価格の両立を実現していること。SNSやネットなどのお客様の声を敏感にキャッチし、「声のするように変化する」として製品開発に活かしているそうです。
同じくワークマンの製品開発部第3部マーチャンダイザー・青木正志さんによると、目玉商品は働く女性をメインターゲットにした「アクティブパンプス」(2480円)。大阪の1号店でブラックとアイボリーを先行発売したところ、大人気となった商品で、今回池袋サンシャインシティアルパ店でサックスとキャメルが限定発売となり、4色展開のラインナップになりました。
青木さん曰く、「社内の各カテゴリの責任者と話し合いを重ね、ワークマンで展開されているレディスウェアとの色やデザインの相性を考えて作られた」とのこと。
「履き口をかなり柔らかいゴムにしていることとクッション性の高いインソールによって、長時間履いていても疲れない履きやすさと脱ぎやすさを重視して作りました。歩いていてもかかとが上がってこないので足離れしないので疲れにくい仕様になっています」(青木さん)