多くの人にとって一生に1度の晴れの舞台である結婚式。貴重な機会だからこそ、絶対にトラブルは避けたいものですが、ときに良からぬ事態に見舞われてしまうことも。Webマーケティング会社に勤務している森崎啓太さん（仮名・31歳）は、「いまだにあの時のことを思い出しては、心臓がバクバクして冷や汗が流れるんです」と言います。

画像はイメージです（以下同じ）

結婚するならこの子しかいない

　実は、過去の森崎さんは自身を「ナンパ野郎だった」と述懐するほどの遊び人。結婚式のトラブルはそんな過去にも関係があるそうです。

「社会人になって3～4年目の頃が1番ひどくて、毎週違う女の子と会っているような感じでした。今となっては反省していますが、多いときでは5股ぐらいかけていたこともあります」

　数々の女性と出会ってきた森崎さんですが、今の奥さんと出会ってビビッときたのだとか。

「一目見た瞬間に運命を感じたんです。奥さんとは友人に誘われたBBQで知り合ったんですが、そそっかしくて、父性本能をくすぐられたというか……。とにかく結婚するならこの子しかいないと思いました」

興味のないことも必死で勉強

　友人から「彼女は身持ちが固い」と聞いた森崎さんは、いかに真面目な人間であるかアピールすることに必死になったといいます。

「BBQでは特に良い感じにもなれなかったので、友人にまたみんなで遊びに行く機会をセッティングしてもらうことにしました。とにかく真面目に見えるよう、服装や髪型もカチッとしたものに全部変えました。彼女の趣味は史跡めぐりなんですが、大河ドラマを観るようにして共通の話題を作ったりもしましたね。それまで興味がない分野でしたが、会話を盛り上げたくて必死に勉強したんです」

　そうした森崎さんの作戦は功を奏し、だんだんと仲は進展していき、晴れてカップルに。その後、3年の交際期間を経て結婚することに。

「船上ディナーでのプロポーズもキマって、ついに結婚となったんですが、自分にとっては、もうひとつ乗り越えないといけない壁がありました。彼女の両親への挨拶ですね」