夏でも「天日干しより部屋干しすべき」。臭くならない洗濯のコツをプロに聞く
2022年6月27日、関東甲信、東海、九州南部が「梅雨明けしたとみられる」と気象庁が発表。それにともなって異常気象ともいえる暑さとゲリラ豪雨に悩む季節に突入した。
洗濯物を外に干していたら突然の雨でびしょびしょに……2度手間を避けるためにも、「部屋干し」せざるえなくなったりするわけだ。しかし、うまく乾かすことに失敗して、お気に入りの衣服から異臭が……なんて事態は避けたいところだ。
そこで、老舗クリーニング店「白洋社」の部長で洗濯ハカセこと神崎健輔氏(@curasutas)に、「部屋干しで失敗しない方法」、さらに「夏の洗濯」について聞いた。
部屋干しを推奨する理由
乾きにくい・嫌なニオイがつくというイメージから忌避される「部屋干し」だが、意外にも神崎氏は天日干しよりも部屋干しを推奨している。その理由は次の通り。
「早く乾くのが、天日干しの利点ですよね。紫外線に当てることでの除菌効果で、部屋干し特有の嫌なニオイがしなくなることもそうです。ただし、今は除菌効果の高い洗剤もたくさん出ていますし、部屋干しでも工夫すれば天日干しに近い時間で乾かすことができるんですよ」
洗濯機のケアも忘れずに
重ねて、神崎氏曰く、使った後の洗濯機のケアもポイントとのこと。
「洗濯した後の洗濯機のケアも重要です。ケアと言っても難しいことではありません。まず、洗濯機の蓋は開けておくこと。小さなお子様がいるところは難しいかもしれませんが、横型ドラム式でも開けておきたいところです。洗濯機の中を乾燥させることで洗濯槽のカビや雑菌繁殖の抑制に繋がります。
面倒かもしれませんが、洗剤ポケットをキレイに保つことや、くず取りなどの洗濯ポケットを外してゴミを捨てたりすることもも、こまめに行いましょう」
長い目で見ると洗濯機の清掃などの「メンテナンス」も最低でも年に2回は行ってほしいそうだ。洗濯に臨む際、ニオイを防ぎたい一心で洗剤や柔軟剤を多めに入れたくなる。既定の分量以上を投入したら、より一層の効果が望めるようになるのだろうか。