円安&インフレに負けない「資産防衛術」とは?推奨銘柄をマネー賢者に聞く
この相場でiDeCoとつみたてNISAは?
「守りを意識するなら、円安&インフレリスクをヘッジする投資先を検討すべき。円安なら米金利の上昇を踏まえてドル建てのMMF(外貨投資信託)、インフレなら物価連動型国債がまず思い浮かびます。ここに米国債や金を加えてポートフォリオを組むのがいい」(高橋氏)
手堅さに定評がある長期積み立て投資だが、それすら「現状は厳しい」と高橋氏は説く。
「積み立て投資は基本、長期保有なので短期的な上下に一喜一憂する必要はない。が、ある程度方向感が見えてからでいい。iDeCoとつみたてNISAに大別されますが、換金性がある後者のほうがより相場に柔軟に対応できるのでは」
大手企業の手堅さと注目度あるテーマ性株
攻めの運用を考えるなら、どうか。円安インフレがトレンドとなるなか、株式投資での立ち回り方も気になる。登録者数30万人超えの投資家YouTuber・ぽんちよ氏(@pontiyoblog)が説く。
「インフレの影響が生じる段階に入りました。こうした状況下では成長株は日の目を浴びにくく、純利益がプラスで、高配当株が狙いです。業界で見ると金融が面白くて、三菱UFJFGや三井住友FGはしっかりと高配当を守ってくれそうですし、日本が利上げ局面を迎えることを見据えて株を持っていてもよい」
また、海外売上高比率の高い輸出企業も底堅いとみる。「トヨタ自動車のように円安恩恵の代名詞である企業は、買われやすいです」。