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早大卒、元落語日本一の“個性派ホスト”に聞く素顔「昔はいじめられっ子」

暮らし

落語で培ったトークで勝負するはずが…

南条京垓

なかなか結果が出せず、当時は歯がゆかったそうだ

 高校卒業と共に上京した南条さんは、大学のキャンパスがある高田馬場からほど近い歌舞伎町でホストデビュー。入店したのは、実家のタブレットで見ていた憧れのホスト「星咲五奏」が代表を務める「Chloe(クロエ)」だ。

 しかし、ナンバーワンホストになると意気込んでみたはいいものの、現実はそう甘くはなかった。ホストを始めて2年半の間は、あらかじめ思い描いていた結果が残せなかった。かといって現状を打開する策があるわけでもない……。歯がゆい日々を過ごしていたという。

「落語で日本一になった実績がありますから、トーク力には当時から自信がありました。しかし、全く売れないんです。『ホストに向いていないのかな』『お店が自分に合っていないんじゃないかな』などと言い訳をつけて辞めようと思ったことは何度もあります。

 僕が在籍をしているChloeは皆早咲きで、『歴代最速記録』をもっていたり、ホスト未経験で売れているような実力派若手ホストがゴロゴロいたんです。つい成功している彼らと自分を比べてしまって、しんどい気持ちになることが多かったですね

売れたきっかけはTik Tok

南条京垓

あるあるネタがバズっていった

 そんな時、転機が訪れる。Tik Tokだ。今でこそ、多くの夜職で働く人々が動画の投稿や配信をしているが、当時はTik Tokを活用するホストはまだ少なかった。「知名度を上げるにはこれだ!」と思いつき、自身の「@kyoga0811」のアカウントで動画の投稿を続けることに。

「投稿する内容は、主に『恋愛あるある』や『日常生活あるある』。普段生活していて『これは面白いな』と感じたことをホストとして面白く表現できないかなと考えて、それをネタに昇華していました。そして、徐々に僕の動画を見てくれたお客様が指名で来店してくれるようになっていきましたね。まさに売れるきっかけは、Tik Tokだったといえるでしょう

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