陸上自衛隊が「死ぬかもしれない」ストレスに直面した時にやること
休みは3日連続でとるほうがいい
休みを取るときは、できる限り3日休むことをおすすめします。陸上自衛隊時代に心理幹部をされていた下園壮太先生の本によると、米軍では強いストレスを感じている兵士に、「暖かくして3日間休め」と指示して、体力の回復と心をリセットさせると書いてあります。
3日間の休み方ですが、次のことを意識してください。1日目は、「ストレスからの解放」。2日目は、「ひたすら休む」。3日目は、「明日に備える」。
このように休むと、体力と気力を大きく回復することができます。2日しか休みがないと、「明日は仕事……」というストレスで、ゆっくり休めません。全回復のためにも、3連休を意識してくださいね。よく「1日休めば大丈夫!」と思っている人もいますが、1日だけの休みでは「翌日は仕事だ……」というストレスが付きまとうので、あまりリフレッシュできないという認識を持ってください。
ストレスが原因で別人格になる
また、人間はストレスを受けると、「戦闘モード」になることも覚えておいてください。高ストレス下では、「警戒のために眠くならない」「食欲が減る」「攻撃に備えて筋肉が硬くなる」といった変化が起こります。そしてイライラして攻撃的になります。
陸上自衛隊でも、普段は温厚な人が演習中に性格が短気になってイライラする場面によく出合いました。その経験から私は、ストレスがかかると人は「別人」になってしまうことがあるのだなと感じました。よく労務環境が悪い会社では、「言い方のキツい人が多い」などの話を聞きます。これはおそらくストレスによって余裕がなくなり、戦闘モードになっていることが原因かと思います。
昼休憩がほとんどなくて食事を食べる時間もなく、夜遅くまで働いている人が、温厚でニコニコできることはおそらく不可能でしょう。もし、あなたが「最近の自分は嫌なヤツだな……」と感じたときは、ストレスが原因で別人格になっている可能性があります。
嫌な人にならないためには、しっかり食事をとることを意識してください。食事をとると副交感神経が働いて、張りつめた気持ちをリラックスさせることができます。頭にも血が回るので、仲間にも配慮ができますよ。
<TEXT/元自衛官 ぱやぱやくん>