引っ越し当日に妻がブチギレするも…まさかの理由で深まった“夫婦の絆”
引っ越しにトラブルはつきもの。新居に足を運んだ当日、「あれがない、これもない」と慌てることは“あるある”ですよね。生活必需品ならば購入すれば何とかなりますが、“ある機能”がなくガックリした経験も……。
都内近郊に住む鈴木幸樹さん(仮名・34歳)はその1人です。当時、実家暮らしだった鈴木さんは、結婚を機に妻との2人暮らしをはじめました。
妻がこだわる物件の条件は「追い焚き機能あり」
30歳で結婚を決意、新婚生活を営むためのマンション選びに奔走した鈴木さん。角部屋か中部屋か、キッチンとリビングの距離感はどうかなど、さまざまな条件を吟味したなかでも必須だったのが、妻のこだわった風呂の「追い焚き」の機能だったと言います。
「妻が『追い焚き』にこだわっていたのは、彼女の子どもの頃からの家庭環境に理由がありました。妻はもともと、幼い頃にお風呂に自動給湯器が付いていない団地で暮らしていて。
社会人になってからアパートで一人暮らしをはじめたんですが、いろいろな条件の関係で、そこでも追い焚き機能のない物件に住んでいたんです。新婚生活をはじめる上ではとにかく『いつでも温かいお風呂に入りたい!』と言っていたので、叶えてあげたいと思っていました」
何度も確認したつもりが…
いくつも物件を周り、ようやく決まったのは駅近で2LDKの賃貸マンション。内見での確認はもちろん、不動産会社からもらった書類を「何度も見返した」と鈴木さんは話します。ところが、引っ越し当日にお風呂場へ入った鈴木さんは驚がく。リビングにあった自動給湯器の操作パネルに「追い焚き」の文字がなかったのです。
「いや~、『まさか!』と思い震えました。引っ越し当日は妻に先がけて引越し業者と共に新居へ足を運んでいましたが、ふと操作パネルを見たら追い焚きのボタンがないんですから。他の条件や手続きに気を取られて、完全に抜けてしまっていたんです……。
おそるおそるですが、真っ先に妻へ電話しましたね。『ヤバい。追い焚きがないんだけど……』と正直に伝えたら、妻はこの世の終わりかと思うような声で『え~』と悲鳴を上げていました」
恐妻家の鈴木さんは「ひょっとしたら、過去イチと思えるほど怒られるのでは……」と身震いしていたそう。