パワハラされやすい職場の条件10。若手が標的にされないための防衛策は?
レスリングにアメリカンフットボール、チアダンスにボクシング、お次は体操と、次から次へと明るみになるスポーツ界でのパワハラ問題。「勝つこと」「強いこと」が絶対であるスポーツの世界は、パワハラが生まれやすい土壌があるのかもしれません。
しかし『パワハラをなくす教科書』(方丈社)の著書があるカウンセラー&コンサルタントの和田隆さんは、「程度の差はあれ、パワーハラスメントはどんな組織でも起こりえる」と言います。
「パワハラは個人間の感情問題であると同時に、組織のストレス反応でもあります。市場環境や多様化する人材の変化に会社が対応できず、職場に協調性や他者を思いやるゆとり、コミュニケーションが失われるとパワハラは生まれやすくなるのです」
パワハラが起きやすい組織チェックリスト10
では、具体的にどんな会社でパワハラが起きやすいのか? 自分の会社は大丈夫なのか? 和田さんが「組織が内在するパワハラのリスクチェック」を教えてくれました。10項目中、多くのチェックが入るようでしたらパワハラが起きやすい組織かもしれません。
(1)非正規社員の割合が多い(最近、非正規社員の割合が増えている)
(2)残業が多い
(3)仕事をこなすのにスピードが求められる
(4)ミスの許されない緊張した雰囲気がある
(5)成果主義、実力主義である
(6)組織の方針、役割が変わりやすい。または曖昧である
(7)職場のコミュニケーションが不足していると感じる
(8)管理職のための体系的なマネジメント・コミュニケーション研修がない
(9)中高年層の割合が多く、昇進できる人が少ない
(10)近年、定年退職者が多く、社内の技術力(サービス提供力)が低下している
いくつ、あてはまったでしょうか?