広瀬アリスが明かす「ダメ元がモットー」挫折したことで変化した心境
役者の引き出しを増やしてくださる監督
――今後やってみたいことや一緒にお仕事してみたい方はいますか?
広瀬:行定勲監督です。人物をとても繊細に描かれている方なので、役者の引き出しを増やしてくださる監督ではないかなと思っています。いつか、同じ空気を吸えるだけでもいいです(笑)。あとは、私は明るいキャラクターの役が多いので、イメージを崩すためにダークな役に挑戦してみたいと思います。
――海外作品への出演などはご興味ありますか?
広瀬:いろんな国のカルチャーをインプットできる機会があれば、それは貴重な時間だなと思いますが、自分から率先してというのはあまりありません。それより、日本にいい作品がたくさんあるので、それが海外で評価されたら素敵なことだなと思います。特に、日本のアニメーションは世界でもぶっちぎりにすごいと思っているので、『バブル』も全世界の方に観ていただきたいです。
20代の読者へ向けてオススメの作品は
――それでは最後に、20代の読者へ向けてオススメのアニメや漫画があれば、教えてください。
広瀬:社会人になって数年目くらいは、ギャップを感じて大変な思いをしたり、苦労したりすることのほうが多いのではないでしょうか。でも、27歳までに数々の失敗をしてきた私からすると、失敗はたくさんして欲しいと思っています。失敗しても、お酒を飲みながらアニメと漫画で笑って、気持ちよく寝てもらえたらいいかなと。
仕事は辛くても続けていれば学べることがあるし、自分の身になることも絶対にありますから。大事なのは、自分をちゃんとリフレッシュすること。あとは、がんばりすぎないことです。それがいま私から言えることだと思います。なので、『ワンパンマン』みたいに非日常の世界観にどっぷり入れるような作品をみなさんにオススメしたいです。
<取材・文/志村昌美 撮影/山川修一>