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広瀬アリスが明かす「ダメ元がモットー」挫折したことで変化した心境

暮らし

自ら「やめたい」と言ったことも

バブル

©2022「バブル」製作委員会

――そのときに、やめるという選択肢が頭をよぎったこともあったのでは……。

広瀬:何十回もありますね。実際、「やめたい」と言ったこともあります。スポーツをしていた影響で骨格ががっしりしているので洋服は入らないし、ご飯を食べたいから痩せる気もないし、もっと自由に生きたいなと思って(笑)。そのときは、昔から興味があったスポーツ関係か福祉系のお仕事もいいなと考えていたくらいです。でも、事務所の方を含めて、自分はひとりじゃないんだと感じて、乗り越えることができました。

――そんななかで、女優として生きていくと覚悟を決める瞬間もありましたか?

広瀬:仕事でのターニングポイントといえば、朝ドラの『わろてんか』に出演したことでしょうか。おそらくみなさん忘れているかと思いますが、私も朝ドラに出ていたんですよ!(笑)「これでダメだったら本当にやめようかな」と思っていましたが、そこから仕事に対する気持ちも変わり、女優としてやっていこうと決意しました。

――やっぱりお芝居が好きであることに気が付いたと。

広瀬:はい、好きです。つい最近のことですが、家で昼寝をしていたときに「私、演技好き」と寝言で言っていたこともあったみたいで(笑)。すごく忙しくて「休みたい」と言っていた翌日くらいのことだったので、母親に聞かれたときは恥ずかしかったです。どんな夢だったのかは全然覚えていないですが、それくらい好きなんだと思います。

若いうちに失敗はいっぱいしたほうがいい

広瀬アリス

――来年でデビューから15年となりますが、仕事をするうえで大事にしていることがあれば、教えてください。

広瀬:自分では基本的なことしかしていないと思っていますが、台本以外にノートを作っていて、それに気になったことをいっぱい書き込むようにしています。自主的に始めたことですが、以前共演した唐沢寿明さんから「セリフは覚えるんじゃなくて、身体に染み込ませろ」と言っていただいたことは大きかったです。セリフを言うだけでは役になり切れていないので、それ以降は台本をより読み込むようになりました。

――とはいえ、たくさんの作品を抱えるなかで、毎日大変だと思います。いまモチベーションとなっているものは何ですか?

広瀬:家に帰ってお酒を飲むとか、ワンちゃんと遊ぶとか、それだけでがんばれます。特に、「私がこの子たちをちゃんと養わなきゃ!」と思うので(笑)。私は「家から出なくていいよ」と言われたら、まったく出なくてもいいくらい家が好きなので、その家があることがモチベーションに繋がっている気がします。

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