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広瀬アリスが明かす「ダメ元がモットー」挫折したことで変化した心境

暮らし

台本にびっくりして3度見くらいした

バブル

©2022「バブル」製作委員会

――宮野真守さんや梶裕貴さんなど、声優陣も第一線で活躍されている方々が集結していますが、キャスティングを聞いたときはいかがでしたか?

広瀬:最初は、主演の志尊淳さんが決まっていることしか知らなかったので、台本をいただいたときは、ストーリーよりも先にキャストの名前を見てしまったほど。そこに全員知っているお名前が並んでいたので、びっくりして3度見くらいしました(笑)。

――声優としては3作目となりますが、今回の経験を通してさらに声優のお仕事に力を入れていきたい気持ちにもなったのでは?

広瀬:まったくないです(笑)。好きだからこそ、このオーディションも受けるかどうかを悩みましたが、そこまでして受けたいと思ったのは初めてでした。今回はたとえ受からなくても、会えるだけでいいという気持ちだったので。もちろん、お話をいただければぜひやりたいとは思いますが、基本はイチ視聴者として楽しみたいほうが強いかもしれないです。

挫折を経験して、欲がなくなった

広瀬アリス

――先日、広瀬さんと共演されたことがある方を取材した際、「ここ数年で広瀬さんの成長をすごく感じる」という声を聞きました。ご自身でもそういう自覚はありますか?

広瀬:最近は、そういうふうに言っていただく機会が増えていて、とてもありがたいのですが、自分では特に変わっている感覚はないです。むしろ、もっと引き出しを増やしたいなと思っているくらいで。素敵な作品に出たいという気持ちはありますが、私は「賞を獲りたい」とか「ずっと主役を演じたい」みたいな欲がないタイプなので、そんなふうに気楽でいられるのがいいのかなと感じています。

――欲がないのは昔からですか?

広瀬:10代のときにいろんな挫折を経験して、心が折れちゃったことがありまして、そこからあまり欲がなくなったというか。自分だけにやれることがあるはずだと気が付き、「自分が楽しかったらそれでいいんじゃない?」というマインドになった瞬間に何も欲さなくなりました。睡眠欲と食欲くらいはありますが、物欲もないです。

――どういった挫折を味わったのでしょうか。

広瀬:まずは妹がすごいというのもありますが、同世代の女優さんたちと圧倒的な差を目の当たりにして、自分には無理だなと。私がいてもいい世界じゃないように感じてしまったんです。

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