都内の“巨大商店街”にベタ惚れした28歳男が抱える悩み「家賃が高すぎて…」
転勤した今も上京のたびに寄っている
「生活に必要なものが全部揃ってるし、慣れるとこれほど便利な場所はないなって。渋谷とかにも遊びに行ったりしたけど、基本的に友達との飲みやカラオケなど普段遊ぶときはほぼ戸越銀座界隈。なんか落ち着くんですよね。そのうち大学の友達も近所に引っ越してきて、自分らのグループのホームグラウンドとなっていました」
大学卒業を機に引っ越すことも考えたそうですが、就職先の職場は同じ都内だったこともあり、そのまま同じアパートに住み続けることに。現在は転勤で東京を離れてしまったそうですが、たまに上京したときに時間があるとつい寄ってしまうそうです。
「担当している業務の関係で東京の本社を訪れる機会が多いんです。出張はたいてい月曜日だし、土日のうちに前乗りして週末は都内に住んでる婚約者と戸越銀座でご飯を食べたり、飲んだりしています。彼女とは学生時代からの付き合いで2人にとっても思い出の街。僕は転勤の多い仕事なので将来はどうなるかはわかりませんが、『都内なら結婚後もこの辺に住めたらいいよね』とは話していました」
分譲も賃貸も高すぎて住めない?
とはいえ、戸越銀座周辺は都内でも有数の人気エリア。大手住宅情報サイトをチェックすると、中古マンションでも築浅の2LDKだと相場は6000万円以上という物件が多く、賃貸でも月20万円前後。平均以上の収入がなければ、この地域に住むのは難しそうです。
「相場をネットで調べてがく然としました。共働きなら払えないわけじゃないけど、それでも子供の養育費とか先々のことを考えると結構キツいかもしれません。現実的に考えれば郊外ってことになるんでしょうけど、それでもできれば商店街に活気がある街に住みたいですね。僕の田舎みたいに大型ショッピングモールも悪くないですけど、商店街の賑やかな雰囲気が好きなので」
東京には今も商店街が数多く残っており、洗練された都会の雰囲気と下町らしさが共存。地方出身者にとっては逆にそれが新鮮に映るのかもしれませんね。
<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>
-[上京して驚いた話]-