都内の“巨大商店街”にベタ惚れした28歳男が抱える悩み「家賃が高すぎて…」
地方では比較的大きな町でも買い物に出かけるのは郊外にある大型ショッピングモール。そのため、町の中心部にはシャッター商店街が広がり、日中も閑散としていることが珍しくありません。
しかし、東京や大阪などの大都市圏には今も活気のある商店街も多く、なかにはどこまで続くのかと思うほど規模が大きいところも。田舎の商店街ではあり得ない活気に満ちた光景に驚く地方出身者も多いようです。
故郷とはあまりに違う商店街の雰囲気にビックリ!
今から10年前、大学進学のために三重県から上京した野島啓之さん(仮名・28歳)が新生活を始めたのは戸越銀座(東京都品川区)の近くのアパート。全長約1.3キロの関東でも最大級の商店街でテレビや雑誌で頻繁に取り上げられていましたが、当時の彼はそのことをまったく知らなかったといいます。
「このときは大学から比較的通いやすそうな場所だったし、たまたま問い合わせたのが戸越銀座の不動産屋さんだっただけなんです。もちろん、やたらデカくて活気のある商店街だなぁとは思いましたが、イメージしてた東京の感じとはちょっと違い、最初はあまり好きじゃなかったんです(笑)」
むしろ、気に入っていたのは母親。入学式に合わせて上京し、彼のアパートに数日間滞在した際、「こんなに大きくて賑やかだと買い物も楽しいわね~」と毎日商店街に繰り出していたとか。
徐々に戸越銀座がホームグラウンドに
「確かに、沿道をキョロキョロ眺めながら歩いていると、良さげなお店が至るところにあるんですよね。しかも、美味しいのはもちろんのこと、夕方以降に行くとお弁当や総菜は値引きされてるからすごく重宝しました。親には学費と家賃を出してくれていたから仕送りは最低限しか貰っておらず、生活費の多くは奨学金とバイトで賄って余裕があったわけじゃなかったので」
ちなみに大学在学中に働いていたバイト先も商店街にあった居酒屋やラーメン屋など。求人を出している店も多く、店頭に貼り出されていたバイト募集のポスターを見て、その場で面接を申し込んだこともあったそうです。