コロナで売上60%減も… レンタカー業界、追い風にうまく乗れるかが今後のカギに
コンビニやガソリンスタンドにも拠点が増えたら…
スマホでいつでも予約でき、短時間利用も可能なカーシェアリングは新たな車所有の形として消費者の間で定着するかもしれません。シェアリングエコノミーが謳われてきた近年、レンタカー各社もサービスを提供していますが、新規入会を停止している企業もあるように現段階では試験的運用に過ぎないことが分かります。
カーシェアリングの今後を予想する上でTimesの方針が参考となるでしょう。前述の通り、Timesは都市部への展開を強化するとしています。利用者が多いほど売上が上がるだけでなく、車1台あたりの遊休時間が減少するため低コスト化にもつながるのでしょう。
一方、郊外に展開したとしてもステーションまで遠ければ消費者は車の購入を選ぶはずです。都市部での普及が予想されるカーシェアリングですが、Timesのようにステーションが駐車場に限られると利便性は不十分です。例えばコンビニやガソリンスタンドにも拠点が増え、乗り捨て可能な拠点をスマホで予約できるようなシステムが構築されれば、より普及するのではないでしょうか。
<TEXT/経済ライター 山口伸 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>