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コロナで売上60%減も… レンタカー業界、追い風にうまく乗れるかが今後のカギに

ビジネス

業界トップの「トヨタレンタカー」

トヨタレンタカー

©Nagahisa_Design

トヨタレンタカー」はその名の通り、日本を代表する企業・トヨタ自動車系のレンタカー店です。緑色の看板が特徴で、全国に1200店舗と業界トップの規模を誇ります。多店舗で乗り捨て可能な「ワンウェイシステム」というサービスもあり、店舗数の多さが利便性につながるでしょう。

 各地域の事業会社が運営しており、東京都では「トヨタモビリティサービス」と「トヨタレンタリース多摩」が店舗を展開しています。

 もちろんトヨタ車を中心とした車種のラインナップが豊富で、引っ越しに使える軽トラやバン、中型のバスなども借りられるようです。いわゆる通常の店舗型レンタカーですが、会員登録が不要でちょっとだけ使いたいときに便利な「3時間レンタカー」というサービスもあります。

 ちなみにトヨタグループはシェアリングエコノミーの普及に伴い「TOYOTA SHARE」というサービスも提供しています。これはトヨタの販売店やレンタリース店で車に乗れるサービスで、アプリで会員登録すると24時間いつでも15分単位で車を借りられます。

 料金はシエンタなどの車種が借りられる「スタンダードタイプ」では、15分250円、6時間パックでは3800円となっています。現在は実証実験中のため入会費・月会費は無料のようです。車検代や自動車税、メンテナンス費用を考えると、週末だけ利用する場合はシェアリングのほうが断然お得かもしれません。

知名度の高い「ニッポンレンタカー」

ニッポンレンタカー

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 レンタカー業者の名前を聞かれたら、「ニッポンレンタカー」と答える方は多いのではないでしょうか。赤色の看板が目印の店舗型レンタカーで、案内所を含めると全国に789店舗展開しています(2021/4時点)。

 運営元である「ニッポンレンタカーサービス株式会社(NRS)」の主要株主はリース事業を手掛ける東京センチュリーです。ちなみに全日本空輸(ANA)もNRSの株式を一部保有している関係で、ANAのマイルをニッポンレンタカーで使うことができます。

 乗り捨て可能なワンウェイ・レンタルも利用できるなど、サービスの特徴はトヨタレンタカーとあまり変わりませんが、日産やSUBARU、メルセデスベンツなどさまざまなメーカーの車を借りることができます。車選びで迷う際はニッポンレンタカーで借りてみると良いでしょう。

 やはり同社もカーシェアリングを提供しているようです。24時間いつでも15分単位で借りることができ、ネット予約で完結するため対面の手続きは不要です。所定の時間に店舗に向かえば車が用意されているため、あとは乗るだけです。ちなみに鍵の解錠にはスマホやICカードを使用します。供給が追い付いていないのか現在は新規入会を停止しているようです。

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