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一流イタリアンシェフ→夜の世界へ。インテリNo.1ホストが歩む“異色のキャリア”

学び

 国立大を卒業後に料理の道へ進み、イタリアへ留学した経験もある元一流イタリアンシェフの大賀(たいが)さん(31歳、@taigatopdandy)。

大賀さん

イタリアに料理留学中の大賀さん

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 国際料理コンクールの出場やNYのレストランへの就職を予定していたものの、コロナの影響ですべて白紙に。気持ちをリセットするために「料理以外の仕事をしたい」と考えてたどり着いたのが、ホストの世界だった。

 まったくの未経験ながら、2022年1月には入店1年半でホストクラブ「TOPDANDY」の売上1位に。エリートホストが歩む異色なキャリアについて詳しく話を聞いた。

食に興味を持ち、農学部に進学

 佐賀県の農家に生まれた大賀さんは、育った環境から食に興味を持ち、宮崎大学農学部へ進学した。同級生は大学院へ進学したり、企業に研究職で就職したりする人が多かったが、大賀さんの選んだ進学先は、同じ学部の中では珍しい一般企業のキッチンスタッフだった。

「大学生のとき、自分が夢中になれるものを探したいと思い、さまざまなアルバイトを経験しました。その中で、一番しっくりきたのが料理人でした。新卒で入社した会社のレストラン部門はアルバイト採用でしたが、さまざまなジャンルの料理を作れるので、修行するつもりで入社しました

イタリアの一流レストランで3年間修行

大賀さん

大賀さん

 1年かけて料理を学んだ後、本場のイタリアンを習得するため、コツコツ貯めていた約300万円を資金にイタリアで料理修行をすることに。学生ビザを取得し、イタリア語がほとんど話せない中、世界各国から集まったシェフと寮で共同生活をしながら、イタリアの一流レストランで修行した。

イタリアでは2年半滞在し、計5軒の有名なレストラン(ミシュランガイドの一つ星が2軒、三つ星を1軒)で働きました。空いた時間にイタリア語や料理の本を読んで勉強していたので、遊ぶ時間はほとんどなく、毎日が必死でした。忙しいながらも、レストランが提供している寮で初対面のバングラデシュ人シェフと同居したり、仲良くなったロシア人シェフとアパートを借りてルームシェアをしたり、いろいろな国の人と交流する時間は楽しかったですね」

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