“防犯カメラ”で住人を監視するマンションに引っ越した20代女性の後悔
賃貸選びで意外と重要なのが、大家との距離感。大家が同じ建物内に住んでいる物件が良いのか、はたまた、遠くに住んでいるほうが借主にとって都合が良いのか……。みなさんはどう考えますか?
今回は、すぐにでも引っ越したくなるような“モンスター大家”に遭遇してしまったメーカー勤務の吉岡愛さん(仮名・29歳)の体験談を聞きました。
一人暮らしで決めていたルール
「私は一人暮らしを始めてからずっと、大家が同じ建物内に住んでいる物件を選んできました。女性なので、大家さんが近くにいたほうが安心だと思っていましたし、実際、これまでの大家さんはいい人たちだったんです。建物の周りをお掃除してくれたり、挨拶してくれたりして。だから、あんなことになるとは思っていなくて」
愛さんが引っ越したのは、最上階に大家一家が住んでいるアパートでした。
「単身者専用の物件に入居しましたが、問題になったのは大家による監視でした。内見の際に仲介の不動産屋から『入口に防犯カメラがありますけど、これは大家がつけたものなので気にしないでください〜』という感じでサラッと説明はあったものの、その時点では防犯面で安心だな、くらいにしか思っていませんでした」
大家同居の物件は安心と思いきや…
しかしながら、入居早々に不動産屋から電話がかかってきたのでした。
「それは『大家からあなたが一人暮らしではないと連絡があったのですが本当ですか?』という内容でした。入所から2週間くらいのことです。『近所に彼氏がいるので来ることはありますが、住んでいるのは私1人です』と答えました。そのときに『ちなみに、単身者用って他人を一切家に上げてはいけないっていう契約ではないですよね?』と確認したところ、『常識の範囲内で〜』という歯切れの悪い回答でした」
そんな電話があったので、愛さんは「もしかしたら話し声が気に障ったのかもしれない」と生活音にいっそう気をつけて生活するようになったのだとか。