「子猫連れで出社」できる企業が生まれた深いワケ。仮死状態だった子猫も保護
ミーティングに子猫が飛び入り参加も
猫好きにはたまらない取り組みですが、社員全員がそうとは限らないはず。反対する声はなかったのでしょうか。
「猫が苦手だと話していた社長が、連れてきたら1番かわいがってくれてビックリしました。ケージから出すと、机上のものを落としたり、床に落ちているゴミで遊んでいたり……。ラックの隙間に潜り込んだと思ったら、出てきた時にはほこりだらけ……なんてこともたびたびありました(笑)。
ですが、それをきっかけに会社の隅々まで掃除をしたり、何よりも猫がいることで社員の会話や笑いが増えたりと、メリットのほうが大きかったように思います。ミーティングのときに子猫が飛び入り参加して和んだ空気になったこともありました」
取引先は寛大な対応をしてくれた
それにしても、可愛い子猫に目を奪われて仕事に支障が出そうな気もします。聞くと意外な答えが返ってきました。
「お客さんには『稼働率が下がるので余裕を持って仕事依頼をお願いします!!』と事前告知していました。事情を説明すると、お客さんは『え!』と驚いた反応をされていましたが、うちの和気あいあいとした社風を以前からわかってもらっていましたので、理解していただけました」
気になるのが、ペット同伴を会社が許可するまでの経緯。どうやって子猫を会社に連れていくことが認められたのでしょうか。その背景には平櫛さんの猫への強い思いがありました。