「好きって言ってたのに…」親友が配信者のアンチになって大暴れしていた件
友人の怒りが収まらない!
まずは何があったのかを確認するために、浩之さんはDさんにLINEしてみました。何を聞いても責めずに聞いてあげようと決めていた浩之さんでしたが、話してみて想像以上に状態が深刻なことに気づきました。
「やっぱりそのアカウントはDくんのものでした。簡単に言うと好きな女性配信者はずっと彼氏がいないと言っていたそうなんですが、最近になって実は彼氏がいると告白したらしいんですね。それで『騙された!』と感じたみたいで、怒りが収まらないと。しかも投げ銭? というので、かなりの額を配信者に使っていたようで、それを返してほしいと言うんです」
どんなにLINEでなだめても怒りが収まらない様子のDさん。その後も頑なに誹謗中傷のツイートを続ける彼を見て、浩之さんはこのままではダメだと感じました。しかしLINEでどんなに説明しても聞き入れてもらえず、実際に会ってやめるよう説得することにしました。
「本当に好きだった」友人の反省とこれから
当日は法律に詳しい他の友人も連れていき、面と向かってDさんと話しました。始めは怒りが収まらない様子だったため、浩之さんと友人の2人は、うんうんと聞くことに徹していました。しかし時間が経つにつれて冷静さを取り戻し始めたDさんは、ポツポツと本音を話してくれたのです。
「Dくんはその女性配信者のことが本当に好きで、恋をしていたそうです。そのせいでより裏切られたと感じてしまい、怒りをどこにぶつけていいかわからなくなってしまったと。ほかのファンからもやめるよう言われていたみたいなんですが、なぜみんなそんなに冷静でいられるのかと余計怒りが募っていたそうです」
そこまで話すとDさんは自分と配信者との関係性や、してしまったことの重大さに気づき猛烈に反省をし始めたそうです。訴えられる可能性があることも理解し、すぐに対象のツイートの削除と本人への謝罪をしました。
「本当にあと一歩で訴えるところまで来ていたようです。その配信者の方が配慮してくれて今回はお咎めなしということになりましたが……彼女もきっと怖い思いをしていただろうなと思います。もっと早い段階でDくんの異変に気づけていればよかったんですが」
その後のDさんは、知らない人からの暴言や攻撃がどれほど怖いものかを実感し、改めて自分のおこないを反省しているとのことでした。
<TEXT/つる>