大雪の中、バス停まで徒歩30分.…北海道で暮らす厳しさを痛感した出来事
路線バスも大雪で運休だった!
それでも地下鉄が運行しているのを知り、1番近い地下鉄駅までバスで向かうことを決断。ところが、寒い中、バス停で待っていても一向に来ることはありませんでした。
「結局、本来の到着時刻から30分以上は待ってたのかな。大雪の影響で遅れてるんだろうと思ったんですけど、通りかかった年配の方に『今日、バス運休だよ』って。テレビでは朝からその情報を散々流していたそうですが、普段からネットしか見ていなかったので全然知りませんでした。てっきりJRはダメでもバスは動いてるだろうって思い込んでいたので(苦笑)」
仕方なく歩いて向かったそうですが、雪道で歩きづらかったこともあり、地下鉄駅到着まで30分以上かかることに。この時点で本来の始業時間の8時45分までの出社は、ほぼ不可能な状況になっていたそうです。
「やっとの思いで駅に着いても僕と同じような理由で地下鉄を利用する人が多かったらしく、首都圏の通勤電車かと思うほど大混雑。ようやく会社に着いたのは9時過ぎで当然遅刻。距離的には近いはずなのに家を出てから2時間近くかかってしまいました(苦笑)」
冬の北海道には住みたくない
ほかにも一連の大雪は、交通網以外の部分でもさまざまな影響が。帰宅後の夕食にデリバリーを利用しようアプリを開くも、多くのお店がサービス中止、もしくは2~3時間待ちで注文を断念。自宅近くのスーパーでも生鮮食料品などがいつもより品薄だったり、ゴミ回収が中止になるなど生活面でも不便だったと振り返ります。
「地元の人でも『今年は本当に雪が多い』って言うくらいですからね。まさかこんなに大変だとは夢にも思ってなくて、完全に冬の北海道を舐めていました。正直、冬はもうこっちで過ごしたくないですけど、任期はあと2年。来シーズン以降は、暖冬で雪の少ない冬だと嬉しいんですけどね(笑)」
季節によっては快適に過ごすことができても1年を通じてそうだとは限りません。転勤の場合は仕方ないですが、移住先として検討している場合、それを念頭に置いてしっかりとリサーチしたほうがよさそうですね。
<TEXT/トシタカマサ イラスト/zzz(@zzz_illust)>