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ウクライナ侵攻で「株価急落」の背景。コツコツ貯めた投資信託も売るべきか

コラム

ゲームチェンジは起こっていないか?

プーチン ウクライナ

Vladimir Putin on the news. President of Russian speech on TV. Russia and Ukraine war  © Rokas Tenys | Dreamstime.com

 明るい未来が待っていたとして、気にすべきはお金を巡る世界のルールが変化していないか、という点です。ここ数年は、主要先進国の中央銀行で、金融緩和政策がとられていました。そのため、安定的に右肩上がりで株価が上昇を続けてきました。

 たとえば、アメリカでは金融政策における、金融緩和政策を終了させ、金利を上げていく方向にあります。今までの前提と異なる金融情勢になりますから、株価の上昇は今までのようには期待できないかもしれません

 ゲームのルールが変わったのに、知らずに投資を続ければ負ける可能性が高まります。自分の意思で投資をストップできる人は、一旦投資から手を引いたり、世の中の流れを注視して、投資の再開を待つのも良さそうです。現実的には何も対処しないという人が一番多いのではないかと考えておりますが、皆さんの意思決定の一助になれば幸いです。

<TEXT/ファイナンシャルプランナー 高橋成壽>

1978年生まれ、小学4年時に株式投資に興味をもち、大学在学中に株式投資を始める。慶應義塾大学を卒業後、金融系のキャリアを経てファイナンシャルプランナー事務所を設立。シングルマザーから上場企業の創業者まで幅広い顧客層が特徴。有料のFP相談の他、無料の専門家マッチングサービスとして「ライフプランの窓口」「住もうよ!マイホーム」「保険チョイス」他を運営。東海大学非常勤講師。連載:SankeiBiz、会社四季報オンライン、Yahoo!個人。著書『ダンナの遺産を子どもに相続させないで』(廣済堂出版)
Twitter:@fpooji

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