ウクライナ侵攻で「株価急落」の背景。コツコツ貯めた投資信託も売るべきか
ゲームチェンジは起こっていないか?
明るい未来が待っていたとして、気にすべきはお金を巡る世界のルールが変化していないか、という点です。ここ数年は、主要先進国の中央銀行で、金融緩和政策がとられていました。そのため、安定的に右肩上がりで株価が上昇を続けてきました。
たとえば、アメリカでは金融政策における、金融緩和政策を終了させ、金利を上げていく方向にあります。今までの前提と異なる金融情勢になりますから、株価の上昇は今までのようには期待できないかもしれません。
ゲームのルールが変わったのに、知らずに投資を続ければ負ける可能性が高まります。自分の意思で投資をストップできる人は、一旦投資から手を引いたり、世の中の流れを注視して、投資の再開を待つのも良さそうです。現実的には何も対処しないという人が一番多いのではないかと考えておりますが、皆さんの意思決定の一助になれば幸いです。
<TEXT/ファイナンシャルプランナー 高橋成壽>