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全国で消えつつある「赤いコンビニ」。統合しても“お弁当”に残る精神

ビジネス

CMが流れていた九州内も空白地帯に

ポプラ

初期の「ローソン・ポプラ」転換店舗(鳥取市)

 その後、ローソンとの提携による資本力の強化もあり2018年には東海地方初出店を果たすなど展開地域拡大の動きもあったものの、2015年には本社に近い四国4県から(2021年現在、愛媛県内の広島県に近い離島1店舗のみ店舗がある)、さらにコロナ禍を受けて2021年春までには愛知・富山・石川・長崎・大分などの各県から完全撤退するとともに、事業の縮小に伴い、希望退職者を募集することとなった

 とくに九州はかつて重点展開地域であり「やっぱ九州のコンビニはポプラやね!」というCMも流れていただけに、九州内でさえ空白地帯が生まれることは衝撃的だ

 事業縮小後、2021年11月30日(第三四半期末)時点の店舗数は系列の「生活彩家」などを合わせても250店舗(ローソン・ポプラを除く)となった。2013年には約700店舗を、2020年11月30日(第三四半期末)でも447店舗を展開していたため、その減り具合に「消滅」を危惧する人が現れるのも当然だろう。

事業所や病院内などに特化した店舗も

ポプラ

生活彩家の店舗。24時間営業を行わない小規模店が多い(岡山市、撮影:藤井瑞起)

 ポプラは、今後は一般的な駅前やロードサイドではなく事業所や病院内などを中心とした「小さな商圏での展開に特化する」としている。

 そうした小規模店では「生活彩家」などポプラ以外の屋号で展開していたり、また「ポプ弁」を販売していない例もあり、今後、純粋な「ポプラ」の店舗はますます減ってしまう可能性が高い。

 かつて九州・中国地方では「夜間の商店街やロードサイドに輝く真っ赤な看板」を見かけることも多くあったが、近い将来、そうした店舗はほぼ見納めとなってしまうかも知れない。

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