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脱ペーパードライバーの講習業者に予約が殺到するワケ「教習所より実践的」

暮らし

教習所は実践的でない指導も多い

ペーパードライバー講習

 運転を練習する際、1人での練習を除けば「教習所の講習」「民間の講習」「家族や友人との練習」の3パターンが考えられる。まず、「教習所の講習」について沢村さんに聞いた。

「教習所の講習は、専用コースを持っていることからメニューが広がるのが長所です。教習所の設立には公安委員会の認可も必要なので、質も担保されます。しかし、教習所はあくまで『免許を取らせるための場所』。原理・原則を重視するあまり、正直に言って実践的でない指導も多く……。教官が高圧的で怖いことが多いのも有名ですよね」(沢村さん)

 では、「民間の講習」はどうか。専門コースのなさ・業者の質のバラつきなどのデメリットは認めつつも、川内さんは指導力に自信を覗かせる。

「弊社では、運転を上達させることに特化したカリキュラムを準備しています。教習所卒業レベルではなく、安全・円滑な交通に貢献できる一般的なドライバーを育てられるよう、実際の運転で役立つ知識・スキルを教えています。理屈で車を動かせるよう、指導の際に『慣れればできるようになる』とは言いません」(川内さん)

 また、家族や友人との練習は、どうしても「慣れ」という言葉で運転を説明される傾向が強く、ケンカになってしまうケースも多いという

運転したい理由を明確にすべき

ペーパードライバー講習

沢村秋岳さん

 川内さんによれば、「運転できるようになりたい理由」を明確にすることが大切だという。

運転できるようになりたい理由が分かれば、どんな練習をするべきかが分かります。例えば、住宅街を走れるようになりたいなら、狭路走行などを練習する必要がありますよね。目的を定めて反復練習すると、上達が早くなりますよ。運転できる人に同乗してもらうのもいいですが、同乗者に頼り過ぎないことも大切です」

 ただ、「なんとなく運転できるようになりたい」という程度の動機の人もいるかもしれない。その場合、「自宅の周辺」かつ「明るくて晴れている時間帯」に練習するのがよいとのことだ

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