高杉真宙、劇場版”キミスイ”声優に挑戦で「久々に逃げ出したくなった」
――必死に生きているという言葉通り、今年は秋までに公開作品が6本もあり、幅広い役を次々と演じられていますが、ここまでを振り返ってみていかがですか?
高杉:二十歳を過ぎてからは、なんとなく1年が早い感じがしているので、22歳になったいまは1年をもっと大事にしなきゃと思っています。
今年は自分のなかにないものを作り出さないといけない瞬間が多かったですし、たくさんの人や新しい人に出会って考えないといけないことも増えたので、そういった意味では精神的な部分でひとつずつ成長できているかなと感じているところです。
――この作品でひとつ夢を叶えたということですが、新しいことに挑戦する原動力は何ですか?
高杉:いまは純粋に楽しいという気持ちだけですね。だから、大変なこともたくさんあって逃げ出したくなるときもありますけど、それもすべて含めて楽しいという状況をこれからも作れたらいいなと思っています。
――10代のときと20代になってからでは、仕事に対する考え方にも変化はありますか?
高杉:いまはこれだけ楽しいと言っていますけど、10代のときは自分でやりたいと思って始めた仕事ではなかったので、まるっきり考え方が違いますね。おそらく仕事をしていくうちにいろんな人に出会って、それによって自分自身が変わったんだと思います。
――高杉さんはすでに10年近いキャリアを経験されているので、同世代の読者に向けて、仕事で悩んでいるときのアドバイスなどがあればお願いします。
高杉:まずは、没頭できる趣味をひとつだけでも持っておくといいと思います。そうすると、きついことがあっても、考えをリフレッシュすることができるので。
僕にとってはそれが漫画やゲーム、アニメなんですけど、まずはまったく無関係のことでもいつの間にか、仕事につながる発見があると思います。
<取材・文/志村昌美 撮影/林紘輝(本誌)>