カラテカ入江慎也、時給1100円の清掃業からの現在「プライドがアホらしくなった」
芸能界よりもビジネスチャンスを感じる
――清掃業を始めて、収入面は?
入江:最初の2か月は時給1100円で、3か月目に時給1200円に。それから4か月たって日当1万円になりました。正直、最初は清掃しながら芸能界への復帰を模索したいという気持ちはありました。でも純粋に清掃という仕事のほうが、ビジネスチャンスがあるなと感じたんです。
――それはどういう部分ですか?
入江:今は掃除ロボットとかもありますけど、やはり隅々まで綺麗にはならない。僕らはお客さんとコミュニケーションを取りながら、手作業でピカピカにして喜んでいただくわけです。その信頼関係は人間同士でしか生まれないですよ。
清掃業界は会社同士がライバルじゃなくて、パートナー
――20年に清掃会社を起業されて、1年目から黒字だったそうですね。
入江:はい。芸人時代からお世話になっている先輩や社長が依頼をくれたりして、本当に感謝ですね。夢は全国に支店を広げて、おこがましいかもしれませんが、芸能人やアスリートなどのセカンドキャリアとしての受け皿になれたらいいなとも思います。初期投資も200万円あればいいし、独立のチャンスも多いですからね。
――最後に、清掃業を通じて得られたものを教えてください。
入江:会社を立ち上げてから感じたのは、清掃業界は会社同士がライバルじゃなくて、パートナーなんです。現場に人が足りなかったら、他社からヘルプが来て一緒に掃除をする。やっぱり、人を大事にする業界はなくならない。AIやロボットが発展しても、代わりの利かない仕事はあると思います。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
【入江慎也】
相方・矢部太郎とお笑いコンビ・カラテカとして活躍。2020年7月に「清掃会社ピカピカ」を立ち上げる。現在は千葉、神奈川、名古屋、大阪に支店を展開
12