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東京03、かが屋…実力派芸人が支持する“8人組”主宰の野望「2か月でコントを100本書いた」

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「お前のことそんなに見てないよ」

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――いいですね(笑)。それにしても、蓮見さんは自分がふつうであるという意識がとても強いですね? 芸人を諦めたのも「人間としての面白みがない」という理由ですし、注目を集めているのも「自分はふつうで、量が多かっただけ」と認識している。

蓮見:自分自身の面白みを感じたことはまったくないです。だから嫌だというわけではないんですけど、「それがないから別のことをしよう」というのは常にあります。最近ようやく少し治ってきましたけど、「お前のことそんなに見てないよ」と自分に常に言っておかないと何もできなくなっちゃうところがあるんですよ。

――自意識が強いんでしょうか。

蓮見:そうですね。わかりやすく言うと、まっすぐディズニーランドを楽しめばいいのに、恥ずかしくてできない。日常がそういうことの積み重ねで、生活パターンがギチギチになってしまって、本当につまらない人間だったんですよ。

「これじゃもたないぞ」とそれを少しずつやめるようにしてから調子がいいです。一気にいろんなところに行ってみたくなりましたし、モノに興味を持つようになりました。

長く舞台にいられたら

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――仕事が増え、いろんな場所に行ったり人に会ったりという経験が増えて、そうせざるを得なくなったという面もあるのかもしれませんね。

蓮見:たしかに。……僕、いまだにリハーサルが恥ずかしいんですよ。自分がもしスタッフさんだったら絶対こんなヤツいやだと思うんですけど、リハーサルで100%を出せないんですよ。どうしても恥ずかしくなっちゃう。お客さんがいたらできるんですけど。だから、次の本公演は100でやるぞ! と思っています(笑)。

――「8人全員食べられるようになる」のをめざして活動されていくと話されていましたが、それをふまえて今後の野望を教えてください。

蓮見:ちょっとずつ、規模は大きくしていきたいですね。テレビに出たいというのはもちろんありますけど、それ以上に舞台にお客さんを呼べるようになりたい。最終的に舞台にいられる時間が長くあればうれしいです。

 あとは、クオリティを下げたくない。これから忙しくなっても、今までどおりメンバーと仲良くしながら、ギスギスせずにクオリティを上げたいです。

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