親のネグレクトのせいで偏食だった彼氏を救った彼女の献身「すごくカラダが軽い」
驚くべきカラダの変化が…
天羽さんは、その友達からの紹介で由奈さん(仮名・21歳女性)と知り合い、付き合うことに。付き合ってしばらくすると、料理好きだという由奈さんが寮の1口コンロで簡単な料理を作ったり、家から手作りおやつを持ってきてくれたりするようになります。
「野菜は食べ慣れていなかったので、最初はよく残して注意されていました。でも『トマトが嫌い』だと言うと、ミートソースや手作りケチャップを作ってくれたり、『ピーマンが嫌い』だと言うと苦味が少ない“こどもピーマン”という種類を使って料理してくれたり、僕が食べられるように工夫してくれたんです」
しばらくすると、天羽さんはカラダや体調の変化を実感するようになります。便秘が解消し、疲れにくく感じるようになったそうです。もともとのニキビ跡が治ることはありませんでしたが、赤みやかゆみがマシになり、肌ツヤもよくなったのだとか。
現在は寮を出てマンション暮らし
「すごく驚きました。食べ物以外、何も変えてないんです。それなのに、すごくカラダが軽いというか、体調がいいというか、不思議な感覚でした。食生活って、本当に大事なんだなと痛感しています。子供の頃は、なぜかいつも体調が悪く、思考が冴えなくて考えがまとまらない感じでした。でも、気のせいか、そういうのもマシになった気がします」
天羽さんは現在、寮を出てマンション暮らし。由奈さんに料理を習い、かなり手の込んだ料理まで作れるようになったのだとか。そして、大切なことに気づかせてくれた彼女と、偏食で常に体調不良だった自分を救ってくれた彼女の手料理に、とても感謝していると言います。
「医食同源」という有名な中国のことわざもあるように、元気で長く生きるためにも、口に入れるものには十分気をつけたいものですね。
<取材・文/山内良子 イラスト/磋藤にゅすけ>
-[食に関するびっくりエピソード]-