出張先の食事に異様にこだわる29歳商社マン「お供に炊飯器が欠かせません」
出張中のささやかな楽しみといえば現地での食事。その土地のグルメを堪能できる機会ですが、ホテルでも仕事をしなければいけない場合や、出張が多い人にとっては夕食のために外出するのも億劫になるもの。そうした理由から部屋で食事を済ます人もいます。
海外出張が多い29歳商社マン
商社マンの北口時雄さん(仮名・29歳)がコロナ前まで海外出張時でよくコンビを組んでいたアラフォー上司も部屋食派。
それほど忙しくなくても「時間があるなら部屋でのんびり過ごしたい」と普段から話していたそうで、現地支社や取引先との会食以外はほとんど部屋に籠っていたといいます。
「おかげでそのときの気分でお店を選べるし、ひとりなので食事中に気を遣う必要がないのは助かりましたけどね。ただ、いつも孤食だとやっぱりさびしくて。ほかの上司や先輩は出張先で食事をしながらいろんな話をしてくれ、お酒も入ってますから盛り上がるし、今後の参考になるような話を聞かせてくれることも多いんです」
部屋食派の上司の部屋を訪れたら…
「だから、一応誘ってはみるのですが毎回決まり文句のように『僕はいいから好きなものを食べておいで』って。まあ、仕事ぶりは優秀だし、上司としてもフォローもしっかりしてくれる方なんですけど……」
ただし、コンビを組む以上はもう少しコミュニケーションを取りたいと思っていた北口さん。そこで出張中のある夜、「たまには飲みませんか?」と上司の部屋を訪ねたとか。
突然の訪問にもかかわらず上司は快く迎え入れてくれたそうですが、テーブルの上には見慣れない機械が。これは何なのか質問すると、小型の炊飯器とのことでした。