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富士そばマニアが選ぶ「2021年心に残った珍そばメニュー」ベスト5。異色コラボも

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5)すごい煮干 凪そば:マニアから大きな反響が

富士そば

すごい煮干し 凪そば

 先述の築地 銀だこやゆで太郎など、2021年の富士そばはいつになく企業コラボが目立った。とりわけ記憶に残っているのが「すごい! 煮干しラーメン凪」と共同開発した「すごい煮干し 凪そば」(490円)だ。濃厚煮干しスープで知られる有名店とのコラボとあって、SNSでは立ち食いそばマニア、ラーメンマニアの両クラスターから大きな反響を呼んだ。

 このメニューの肝は、ラーメン凪の煮干しスープを使っていること。富士そばも抜け目なく、公式ウェブサイトにて「ラクして美味しい商品を販売しようと企てています」とコメント。その一方で「絶対にラーメンでは売りたくない!」と、立ち食いそば店のプライドもチラ見せ。

異色のコラボこそ富士そばの真骨頂

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すごい煮干し 凪そば

 ところが、肝心の凪そばのスープは、いつものかけつゆと見た目がほとんど変わらない。これでは肩透かしである。しかし、スープを口に運ぶと……なんてこった、煮干しの風味がブワっと広がる。

 かけつゆ用のかえしに煮干しのエキスが調和していて、胃に染みいるような味わい。煮干し特有のえぐみもほのかに効いていてクセになる。

 同じくラーメン凪謹製の「鰮唐華ダレ」にも注目。鰯のエキスに各種スパイスを合わせたピリ辛ダレがアクセントとなり、全体の味を引きしめる。ラーメン店との異色のコラボを斬新ととらえるか邪道ととらえるか、いずれにせよこうした変化球は富士そばの真骨頂だ

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