「スマホ依存」を脱するには?ウェブ賢人が実践する“スマホ断ち”法
もはや現代人の生活とは、切っても切れない存在になったスマートフォン。便利な半面、使用頻度が増せば「スマホがないと生きていけない」という状況をも生み出す。
スマホ依存が世界的に注目されているなか、いま一度「スマホとの距離感」について考えてみた。今回は日常業務でスマホを使う機会も多いであろう、ウェブメディア業界の賢人2人に、スマホとの正しい付き合い方について聞いてみた。
スマホを手放せないのはあなたの“思い込み”です
「僕は完全に『LINEはプライベートだけ』『ビジネスはチャットワークだけ』と分けている。そうじゃないと家で気が休まらなかったり、通知音が鳴るだけで脳が仕事モードになってしまう」
そう話すのはウェブメディア評論家の落合正和氏だ。仕事柄、一日中スマホを見ているという彼は、その日々を改善するため「スマホ断ち合宿」を敢行したという。
「一切のデジタル機器を排除して千葉の山奥に籠もったんです。電子機器はすべて車に押し込み、自然豊かなコテージで一日を過ごした」
スマホに振り回されない豊かな時間を過ごす……はずだった。
「そしたら余裕が生まれるどころか『緊急連絡が来てるんじゃないか』『こうしている間にもビジネスチャンスを逃しているのでは』と、気になって何も手につかない。結局、半日でギブアップして車にスマホを取りに戻りました」
慌ててトランクを開け、急いでスマホをチェックしてみると。
「通知は0件。実際はこんなもんなんですよ。勝手に不安になって焦っているだけ。スマホを手放せないなんて、思い込みなんです」
肩の力が抜け、「2日目はゆとりをもって過ごせた」と語る落合氏。
「すると感覚が鋭くなるというか、心が落ち着いて、恐ろしいほど心身ともに回復しました。スマホを持って寝落ちする生活でいかにデジタル疲労していたのかという証拠です。要するに大切なのはメリハリ。一日でいいから、ぜひ試してみてほしい」