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ウーバーイーツの“不法就労”が命綱だった…ベトナム人女性ら外国人配達員の本音

ビジネス

チップなしは「他の国ではありえない」

UberEatsアプリ(ユーザー側)のチップ選択画面

UberEatsアプリ(ユーザー側)のチップ選択画面

 また、マルコさんはチップの文化がない日本社会に対しては「日本人チップくれない。ウーバーイーツをやっていてチップが無いのは、他の国ではありえない。日本もチップの気持ち必要です。社会が優しくなるよ、思いやり!」とぼやいていました。

 ウーバーイーツにはアプリの機能で注文者が配達員に配達代とは別にチップを渡すことができます。日本人にはチップを渡す文化がないため、心理的ハードルが高いことは理解できますが、チップは個人が個人を支え、人への思いやりにも繋がるものとも言えます。

 マルコさんは日本人女性と結婚していて、コロナが落ち着いたら妻を連れてフランスへ帰る予定。今はフランスで事業を行うため、資金を貯めているところです。

 街でしばしば見かける外国人配達員ですが、話を聞いてみるとさまざまな事情があるようです。もし、近所のコンビニエンスストアや飲食店で働く外国人を見かけたときは、「おつかれさま」という気持ちでありたいものです。

<取材・文/逆撫太郎>

東京都出身。高校中退後、多くのアルバイトをしながら、惨めな人生経験を積む。バックパッカーとなり毎年海外へ出陣する。国内外より物品を仕入れて日本で物販に専念しつつ、よりよい人生を今も模索し続ける中年男性!

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