朝倉選手がハンバーガー屋に来店

JOINTの人気ハンバーガー

――ヤンキー漫画みたいですね。動画がアップされたことによるお店の反響はどうでした？

山田：1本目のオーディション動画の時はとくに、宣伝もしてなかったから、反響もなくて、ボコられ損になるかもしれないけれど、動画が盛り上がってよかったなと思いました。朝倉未来選手と戦えていい思い出になったなと。

　けれども、あまりに動画の反響があったということで、朝倉未来選手から直接連絡がありまして、JOINTで撮影したいという依頼を受けて、「いついつに食べに行きます」とだけ伝えられました。なんの動画を撮るかも聞かされていなかったです。

　朝倉未来選手が入ってきて、ケンカでもしかけようかと思ったところ、ふつうにハンバーガーを食べて対談したいということになり、店を始めた経緯や、夢とかも話しました。動画で話している内容はすべて本心ですね。

　その動画がYouTubeにあがった当日は、俺がワンオペで店を回していました。「今日は暇だな～」なんて思いながらスマホを見たら、朝倉未来チャンネルの動画がアップされましたという通知が来ていて、コメントを見ていたら反響がすごいなと思いました。1時間後くらいに「動画を観た」といって来てくださったお客様が来て、そのタイミングからたくさんのお客様にお越しいただき、大繁盛でした。

　翌日も自分がワンオペで回すことになっていたのですが、大繁盛で全然回せず。こだわってきちんとしたものを出したい、ちゃんとした接客もしたいのに、まったくできなかったというのはすごく反省しています。

大繁盛のハンバーガーの味には秘密が

――朝倉未来選手は「東京のハンバーガー屋ベスト3に入る」って言ってましたね。

山田：ありがたいことに。やっぱりハンバーガーはファストフードでもあるし、ジャンクフードでもある。チェーン店とは違うものも出していかなくてはいけないから、食材やスパイスにもこだわっています。

　ただ“ジャンク感”だけは絶対になくしてはいけないから、そこにこだわりをもって、新作を毎月作ってますね。ポテトもただ塩をふるだけじゃなくて、塩とスパイスを調合して、ほかでは味わえない味付けのポテトに変えています。

　看板メニューの「JOINTバーガー」は5種類以上スパイスやソースを調合して作っていて、味付けと見栄えで他店との違いを出しています。具材のアボカドにも、こだわりがあって、堅さや熟し具合なども指定して発注していて、A4ランク以上のものを出してもらうようにしています。

――繁盛の仕方が並じゃないですね。

山田：そうですね。毎日いままでの売り上げの10倍以上あがってますね。ご予約の電話も鳴り止まないです。

＜取材・文・撮影／山崎尚哉＞