優勝賞金2億円も…「eスポーツ大会日本一」の22歳選手はなぜ起業したのか
新しい世界線が始まった中学生時代
清水:12歳にも上向きカーブになっていますが、これは中学生になったくらいの頃ですか?
甲山:そうですね。嫌だった学校からちょっと抜けられました。いじめっ子が嫌で、近くの私立中学校に進学させてもらったんですよね。受験勉強を頑張って、中学校に入学して心機一転また新しい友達ができて、新しい世界線が始まったのがこのタイミングです。
清水:ちなみに受験勉強をしている間、ゲームはどうしていたんですか?
甲山:結構していましたね。塾に行って帰ってきたらゲームをして、怒られて(笑)。
清水:19歳でいよいよプラスになっていきますが、何があったんですか?
甲山:会社を設立したのが19歳だったのと、ゲームの大会で優勝することができたタイミングです。自分のやりたいことがやれて、とにかく楽しくて、成功体験を積み重ねることができました。
eスポーツの会社設立に周囲の反応は?
清水:eスポーツとの出会いはこのあたりですか?
甲山:eスポーツをビジネスとして捉えたのが、18〜19歳くらい。当時はeスポーツビジネスを知らなかったので、少しずつ勉強をしていったのがここら辺です。
清水:eスポーツの会社を立ち上げる際、ご家族や周辺の反応はどうだったんですか?
甲山:周りにいた人たちが製造業や加工業など、何かを仕入れて加工してマージンをいただくみたいな仕事をしていたので、「Webで食うって何それ? どういうこと?」みたいな感じでした。「何もないものを売るって何?」「悪いことじゃないの?」とか。
僕も説得するのに時間がかかったんですけど、「好きなことだから自分のお金だったらいいでしょ、やらせてよ」と言って始めました。